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小林よしのりライジングＶｏｌ．526
配信です！！

今週号のタイトルは
「男尊女卑が治らない人」

皇位継承について「男系男子」限定を主張する人には、冷静な議論が通じない。
側室なしで男系男子限定は無理だと言っても通じない。
唯一の解決策だと主張している、旧宮家系男子の皇籍取得について、当事者にそれを受け入れる人がいないと言っても通じない。
「神武天皇のＹ染色体」なんて話が如何に荒唐無稽かということをどれだけ論理的に話しても、絶対に通じない。

なぜそうなるのか？
それは、「男系固執派」は「男尊女卑が治らない人」だからである。
本当は皇統を護ろうなんてことはさらさら思っておらず、護りたいのは自分の男尊女卑感情だけであり、しかもそれを自分でちゃんと自覚もしていないのである！

そんな人間の典型例を、保守論壇の「大御所」にして「知の巨人」と称えられた渡部昇一氏をモデルに検証する！！

泉美木蘭のトンデモ見聞録は
「女帝・持統天皇列伝〈５〉鎌足、死す～戦乱への序章」

大好評、「女帝・持統天皇列伝」再開！

日本史上最大の内戦、「壬申の乱」。
「さらら」こと後の持統天皇にとっても最大といえる運命の岐路がやってくる、その前夜の物語！

血で血を洗う、たとえ親族でも気を許せない権力闘争があった時代において、ゆるがない信頼感で結ばれていた天智天皇と中臣鎌足。
だがその鎌足が、世を去ってしまう。

それまでかろうじて保たれていたバランスが、にわかにきしみ始める。
傾き始めた運命の歯車は、さらに大き回り出そうとしていた！！

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…先週は、自称保守派に大きな影響力を及ぼした渡部昇一が、実はヒトラーと五十歩百歩の「優生思想」の信奉者だったことを明かした。
「自発的優生運動」の提唱者、アレキシス・カレルに心酔していたことを詳述したが、実はカレルは「男の遺伝子の方が女の遺伝子よりも優れている」なんてことは全く言っていないのだ。
「男がタネで、女はハタケ。タネさえよければ、ハタケは何でもよい」などと平然と言っていた渡部の露骨な男尊女卑の感覚は、カレルの影響とは全く別に培われたものだったのである。
ではどのようにして「男尊女卑」の感覚が培われたのか？

※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…「女帝・持統天皇列伝」再開！天智天皇が近江の大津宮に遷都してから、忠臣として仕えていた中臣鎌足は、京都の山階に館を構えて暮らしていた。
天智8年（669年）、山階の御猟場で狩りをしていた鎌足は、バランスを崩して落馬。病が体を蝕んでいたらしく、そのまま病床に臥してしまう。54歳の秋だった。
たとえ親族でも容赦なく追い詰め、次々と殺していくという時代の中で、唯一、天智天皇と固い絆で結ばれていた鎌足。酒の席で起きた大海人皇子と天智天皇の一触即発「長槍事件」を、なんとか丸く収めた鎌足が世を去る
…ここから先、果たしてどうなるのか！？

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
…SNSを使って表現した気分になっている人は「無自覚に自分の色々なものを晒している」という認識はあると思う？
キャンセル・カルチャーでもっとも罪深いことは？
「普通」とか「日常」って何でしょうか？
去年の紅白で、星野源が歌うはずだった楽曲を別の曲に替えさせられたことをどう思う？
Kinki Kidsが『Domoto』に改名することをどう思う？
主人公達の十数年後～数十年後の事や、次世代の事等が描かれてる漫画やアニメが多くなったことについてどういう考え？
日本人は、政策に対して一時は怒っていても、直ぐ慣れて忘れるのは何故？
…等々、よしりんの回答や如何に！？

【目次】
1. ゴーマニズム宣言・第555回
「男尊女卑が治らない人」

2. しゃべらせてクリ！・第481回
「大蛇に乗ってきたのは誰じゃ？　お父ちゃまじゃ～！の巻【前編】」

3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第350回
「女帝・持統天皇列伝〈５〉鎌足、死す～戦乱への序章」

4. Q&Aコーナー

5. 新刊案内&メディア情報（連載、インタビューなど）

6. 編集後記